書き忘れの記憶2 「トイレットペーパーとブラックペッパーとレジ袋」
去年の年末。
帰省する1週間か前でトイレットペーパーが切れてしまい、買いに行くことにした。
現在時刻は昼の12時。
買いに行く隣にはスーパーもあるので最後の買い出しついでにだ。
なにかと食材をカゴに入れてると【ブラックペッパー】を前から買おうとしていたのを思い出した。(あのちっちゃい小瓶のやつです。)
最後にそれを買おうと思っていたらまた、隣のドラッグストアの方が安いことを思い出し、トイレットペーパーも買いに行くしそっちで買おうとスーパーでの買い物は終了。
ドラッグストアに入ってまず、調味料売り場へ
ここでまさかである。
ブラックペッパーの値段は同じであった。
とりあえず手に取り、本命であるトイレットペーパー売り場へ。
謎の悩み。
トイレットペーパーはなにかと種類がある。1枚巻き2枚巻き。白色花柄その他もろもろ。
ここで目に止まったのが、「240円6個入り」
お!安い気がする!ブラックペッパーの汚名返上とばかりにすぐさま手に取りレジへ
するとまさかである。
トイレットペーパーの横に表示された数字は
480円。
え?…2倍…?全く思考が追いつかない。
すると、そんなことお構いなしの店員はレジ袋が必要か聞いてくる。
ここで一つ、あることを考えた。
トイレットペーパーを手で持って帰るか否かである。すでに先程のスーパーの買い物で自前の買い物袋にトイレットペーパーが入る余裕はない。
必然的に手持ちになる。だが個人的にトイレットペーパーを手に持ち帰ることに恥じらいがある。(何故かと問われればよく分からないが、うんこをするんだと思われるからである。用途は正しいのだけれど。)わかる人いないかな?
思案した結果。レジ袋をもらうことにした。
何故か咄嗟に、住宅街をレジ袋を持って帰るという情景が思い付いた為である。
いつも買い物袋だからなかなか出来ないけど、レジ袋と住宅街と青空のいわゆるサンセット!
店員も男。低めの声で短く、それでいて明確に
お互い決めてやりましたよ。
「お願いします。」
「はい」
ちなみにこの流れを店員と客の僕は数秒の間にこなしていることもご理解いただきたい。
店員が袋に入れてくれるのを待っていると、店員はトイレットペーパーをカゴから出しシールを貼った。(ん?)
そして流れるように出したちっちゃい黒袋にブラックペッパーを入れたのである。
これまたまさかである。完全に嵌められた。
普通入れるならトイレットペーパーでしょう!
ブラックペッパーなら入るし!見えんのかこの買い物ぶくろぉぉぉ
しかもその黒袋は女性が生理用品を入れるためのものじゃないのか?
(その年に女性学についての講義を取り、講師が「生理用品を黒袋に入れるのはおかしい!何も隠すことはないし、恥ずかしいことではない!」との教えを貰っていたがこれは恥ずかしい。流石に黒袋をぶら下げながらは出歩けない、一番恥ずかしいのは買い物袋を持っているのに黒袋をぶらさげ中身が【ブラックペッパー】←これだ)
これはどういう状況だろうか
だがここでレジ袋を頼んでおいてやっぱり断るなんて勇気はこの20年間で一つも持ち合わせていない。
諦めました。トイレットペーパーの手持ち回避も夢のサンセットも。
ドラッグストアから出ると右に買い物袋を左手にトイレットペーパー。買い物袋の中には食材と黒袋。その中身はブラックペッパーである。
ちなみにレジ袋代2円…
とりあえず帰宅。年末なのにとんでもない、何一つ整理ができない。
落ち着く為昼飯に珈琲そのあとトイレに駆け込み先程のトイレットペーパーを袋から取り出すと謎の違和感。よく見ると6個入りではなく9個入り…480円…2円…
1週間後親が迎えに来てくれ帰省。
家族にこの話をすると
「トイレットペーパーを恥ずかしくてレジ袋に入れる人なんてあんたくらいだわ笑笑」
と大爆笑。
誰かわかる人いないかな〜